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クトゥルフ2010のレビュー!現代日本にフォーカスした追加ルールブック

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今回は「クトゥルフ2010」についてのレビューをしていきますが、その前に

よくある質問で「初心者ですが、クトゥルフ神話TRPGのルールブック2010は買う必要がありますか?」と言ったものを見かけます。

このクトゥルフ2010は通称「サプリメント」と呼ばれるものであり、簡単に言えば「追加ルールブック」となります。

つまりクトゥル神話TRPGを未経験の人が購入するものではなく、ある程度クトゥルフに慣れたプレイヤーやキーパーが購入するものです。

まだクトゥルフをプレイした事が無いプレイヤー、キーパーが購入する必要があるものはこちらになります↓

では改めて「クトゥルフ2010」のレビューをしていこうと思います。

現代社会に合わせたルールの追加

新たに多数のルールが追加されるので、KPはシナリオの内容に、プレイヤーはプレイスタイルに、それぞれ大きな変化を加える事が出来るでしょう。

この書籍で得られる情報や技術、武器を使う事で新しい可能性が開けるでしょう。

新しい職業の追加

現代社会で活躍できるような職業がいくつか追加されています。

警察官、コンピューター技術者、ビジネスマン、などなど。

現代社会が舞台のシナリオであれば、これらの職業は十分視野に入るので探索者作成の幅が広がりますね。

さらにクトゥルフ2010では、その職業の詳細までも細かく記されています。

例えば警察官であれば「交番勤務」「地域課」「交通課職員」「警察官僚」など非常に細かく職業分類されており、さらには職業内容に関しても知る事が出来ます。

探索者になる動機も少しですが書いてあるので、参考にすると自分のキャラクターをシナリオに参加させやすくなるでしょう。

現代武器技能の追加

現代で通用するような武器の詳細が多く書かれています。

火器であれば「ベレッタ」「S&W」「M16」などなど、イラストと共に詳細な説明とステータスが記載されています。

さらに非殺傷武器についても書いてあり、「スタンガン」「催涙ガス」「タクティカルバトン(特殊警棒)」などが追加。

個人的に嬉しいのがP35に記載されている「武器になる日常品」というぺージ。

シャベル、レンガ、はさみ、フォークなど、日常生活で十分入手可能なものを武器として使用した際の数値が記載されているので重宝します。

面白いのが「階段から突き落とす」「本棚を倒す」なんて場合の、ダメージ数値も書いてあります(笑)

日本の組織についての詳しい説明

日本組織についての説明なのですが、これがかなり凄い。

「日本」という組織の内部を事を細かく記しています。

警視庁の構成、警察の階級と役職、日本の特殊部隊、日本の情報機関…これらが事細かく職業毎に分けられており、見ているだけで楽しい程。

「日本の特殊部隊」だけでも「機動隊」「銃器対策本部」「SAT」「SIT」「スカイマーシャル」「海上保安庁」「陸上自衛隊」…と他にもありますが、これだけ多くの説明があり、それぞれの組織に対しての説明もキチンとされています。

犯罪組織についても多少書いてありますが、これは一般的な犯罪組織ではなく、クトゥル神話に絡みやすい組織ですね。

日本の怪奇スポットに関して

上は北海道、下は沖縄まで。全国の怪奇・心霊スポットが合計32か所も収録されています。

どんな内用のスポットなのかが細かく書いてあり、さらにそこに現れそうな神話生物も一部紹介されていたります。

KPが現代日本を舞台としたシナリオを作成する場合なんかには、この怪奇スポットは非常に素晴らしい資料として使えるでしょう。

日本の妖怪たち

大蛇(おろち)、山姥(やまんば)、鎌鼬(かまいたち)、と言った有名どころの妖怪達がクリーチャーとして紹介されています。

さらにステータスや設定なども記されているので、妖怪にまつわるシナリオをプレイしたい、なんて時には役に立つでしょう。

3つのシナリオが収録

現代日本を舞台とした3つのシナリオが収録されており「クトゥルフ2010」で追加された職業などを駆使しながら、シナリオを進める事が出来る。

それぞれのシナリオの概要を簡単に説明しておきましょう。

もっと食べたい

  • 舞台・現代日本
  • プレイ人数・2~4人
  • プレイ時間・3~4時間

シンプルな内容のストーリーなので、少人数、短時間でプレイできます。

まだ経験の浅いKPやPLには、腕試しに持ってこいのシナリオ。

腕に刻まれる死

  • 舞台・現代日本
  • プレイ人数・3~4人
  • プレイ時間・4~5時間

とある隔離された研究所が舞台となる、所謂クローズドシナリオ。

普段のシナリオでは使用頻度の低い、コンピューターや生物学、機械修理などが役に立つ場面が多い。

奇妙な共闘

  • 舞台・現代日本
  • プレイ人数・3~6人
  • プレイ時間・5~6時間

現代伝奇アクションのようなシナリオ。

日本の東京を舞台とし、ヘビ人間・食屍鬼、SHIELD(対テロ特殊部隊)と言った、それぞれの目的を持つ者たちが登場。

彼らを相手にPLはどう立ち回るか、そしてKPはそれらをどう導くか、上級者用のシナリオ。

クトゥルフ2010を買う必要があるのはどんな人?

クトゥルフ2010のまとめ
  • 新しい職業が使用可能になる
  • 現代武器が使用可能になる
  • 警察組織などの詳細が分かる
  • 日本の怪奇スポットが分かる
  • 妖怪という生物のステータスが分かる
  • 3つのシナリオが遊べる

さてさて、この1冊でざっとこれだけの事が出来るようになります。

ずばり、クトゥルフ2010を買う必要がある人は

“現代日本を舞台としたシナリオで遊びたい人”

KPであれば、現代日本を舞台としたシナリオで遊ぶ場合&作成する場合にクトゥルフ2010は大いに役に立つでしょう。

PLであれば、現代日本に合わせた職業や、各種武器を扱えるようになるので、今までよりも多くの選択肢が浮かぶでしょう。

現代を舞台としたシナリオは、やはり我々が今まさに生活している時代で起こった出来事として、非常に感情移入しやすく、シナリオを大いに楽しむことが出来ます。

現に私も、プレイするシナリオの大半が、現代日本を舞台にしたものになっています。

現代日本を舞台にクトゥルフ神話TRPGを楽しみたいと思っているなら、クトゥルフ2010は是非購入をオススメする1冊となります。