クトゥルフ神話における対抗・抵抗ロールについて。
対抗ロールや抵抗ロールなどと言われていますが、この判定の求め方は初心者の方やまだ慣れていない人にはなかなかわかりづらいと思います。
どこで使うのか?どうやって求めるのか?今回はそれを分かりやすく解説していこうと思います。
この判定はいつ使うのか?
能力値と能力値を競わせる場合に、この対抗(抵抗)ロールを使います。
この判定を使うタイミングとしては
- 何者かから逃げるor追う→DEX判定
- 力づくでトビラを開ける→STR判定
- 誰かを持ち上げて運ぶ→STRとSIZで判定
同じ能力同士で判定することもあれば、別の能力同士で判定する場合もあります。もちろん対抗ロールはこれだけに限らず、状況によりさまざまなパターンがあるでしょう。
能動側と受動側について
まずはどちらが能動側でどちらが受動側なのかを決めましょう。
今回は画像を元に【能動側・女性STR10】VS【受動側・トビラSTR8】という例で説明します。
能動側
トビラを開けようとしている人や、誰かを追いかけている人など、積極的に行動している側の判定になります(攻撃的な側ともとれる)
もちろんこれは人だけに限らず、モノや神話生物の場合もあるでしょう。
上の画像であれば「錆びたトビラを力づくで開けようとしている」という感じなので、女性の方が能動側になります。
受動側
トビラを開けられないように抑え込んでいる人、誰かから逃げている人など、相手が行動してきたため、それに抵抗している側の判定 になります(防御的な側ともとれる)
こちらも人だけではなく、モノや神話生物だったりするかもしれません。
上の画像ですと「錆び付いて開きづらいトビラ」もしくは「誰かが反対側から開けられまいと抵抗している」という感じになるので、トビラ側が受動側になります。
対抗ロールの求め方
成功値=50+((能動-受動)×5)
まずはこれが簡単な対抗ロールの式になります。
今回の場合、能動側の女性がSTR10で、受動側のトビラがSTRが8ですので【10-8=2】という計算をします。
ステータスの数値は1=5%なので、今回の計算で2という数字が出ているので10%という事になります。(出てきた数値を5倍にすればOK)
そして対抗ロールの基本成功率は50%なので、ここに10%を足します。そうしますとこの女性がトビラを上手く開けられる確率は“60%”という結果がでます。
「トビラの錆び付きより、女性の筋力の方が上であるため、力づくで開けられる確率は高いでしょう。」みたいな感じでしょうか。
これが対抗ロールの求め方になります。
数値が低くなる場合もある
もしも女性のSTRが8で、トビラのSTRが10だった場合だと【8-10=-2】というマイナスの結果になります。
この場合は-10%という事になりますので、基本成功率の50%から10%引くことになります。
なので 女性がトビラを上手く開けられる確率は“40%” という事になるでしょう。
「女性の筋力では錆び付いたトビラは非常に重たく、力づくで開けられる可能性は低いでしょう。」こんな感じ。
もちろん確率が下がるだけで、ダイスロールに成功すればトビラは開きます。
まとめると
基本成功率は50%なので、対抗ロールで自分の数値がどれぐらい勝っているのか?負けているのか?が分かれば簡単に分かるでしょう。
対抗するステータスの数値が10以上離れている場合は、自動成功もしくは自動失敗となります。
対抗ロールの計算の仕方が分かると、求めらる数値によって対抗相手のステータスを割り出すことも可能です。
ちょっとメンドクサイと思うかもしれませんが、覚えておくことでよりクトゥルフ神話TRPGを楽しむことができるでしょう。