クトゥルフ神話TRPGでのダイスロール結果によっては、成功と失敗だけでなく「クリティカル」や「ファンブル」と言ったものも存在します。
それは何の事なのか?どの数字が出たらそうなるのか?
そしてその結果どんな事が起こってしまうのか?
これらを今回解説していきたいと思います。
クリティカルとファンブルとは?
クリティカルとは “決定的成功” という事。
大成功や大当たりという意味になりますので、そういう風に捉えて貰って大丈夫です。
それに対して、ファンブルとは逆の意味になる “致命的失敗” という事。
大外れ、大失敗といったような、ヒドイ結果という意味になります。
ダイスロールの結果について
例えば技能値50の探索者であれば…
- 01~05=決定的成功(クリティカル)
- 06~50=成功
- 51~95=失敗
- 96~100=致命的失敗(ファンブル)
これがダイスロールの結果によるものになります。
ただし注意してほしいのが “必ずしもこの数値が正しい訳ではない” という事。
ルールブックのp38には
- クリティカルはD100の結果が1だった場合
- ファンブルはD100の結果が100だった場合
となっており、上記画像の数値は“武器の技能ロールの場合”という事になっています。
が
最近のクトゥルフのTRPG系動画では通常技能でもこの数値でプレイしている人が多いので(ほとんど?)
知らない人と遊ぶ際は確認を取っておくといいでしょう。
私が友人同士で遊ぶ時は通常技能でも、上記画像のようにクリティカルとファンブルを設定しています。
その方がハラハラして面白いですからね。
スペシャルについて
実はクリティカル、ファンブルの他に「スペシャル」というロール結果も存在します。
これはクリティカルと成功の中間ぐらいの効果で「ちょっとラッキー」ぐらいのもの。
スペシャルは “現在の技能値の5分の1以下だった場合” となっています。
が、私の卓では採用していません。
理由としては「割と高確率で発生する」だからです。
あとはクリティカルとの差別化を図るのが面倒、と言うのがあります(クリティカルと別のボーナスを出すのが難しい)
クリティカルで得られる結果
クリティカルで得られる結果は “あり得る限り最も良い結果” になります。
最も良い結果とは?簡単に言えば「大成功」ですね。
まず使用した技能は必ず成功し、それに加えて“ボーナス”が与えられる事になります。
目星でクリティカルなら
そこで見たモノは微かに見えたのではなく、細かい部分までハッキリ見えた事になるかもしれません(情報取得+追加情報をさらに取得)
鍵開けでクリティカルなら
本来なら時間の掛かる作業があっという間に終わったのかもしれません(鍵開け成功+時間的ボーナス)
このように “技能成功+なんからのボーナス” を与えてあげるといいでしょう。
KPだけどクリティカルを出されると、どうすればいいかわからない
こんなKPもいるでしょう。
「ここでクリティカル出されてもなぁ」という場面もあると思います。
そういう時に私が取っている対処法を少し紹介します。
クリティカルの効果を保留にして貰う
KPが何もボーナスを与えられない場面で、クリティカルが出た場合は「保留」にして貰うという方法。
クリティカルの効果をアイテムのように残して貰うという形をとります。
私の卓ではプレイヤーがダイスロールに失敗した際に
PL「さっき保留にしてたクリティカル使って振りなおしたい」
KP(私)「ええで」
こんな感じにしています。
SANや耐久力回復
それでもどうしても思いつかないなら、SANや耐久力の回復でもいいでしょう。
「技能が大成功した事に喜んだ探索者は、気分が良くなりSAN値が回復した」
こんな風に言ってあげて、SANや耐久力を回復させてあげてもいいと思います。
ファンブルで得られる結果
ファンブルで得られる結果は “その状況で考えられる限りの最悪の結果” となります。
最悪の結果とは?すなわち大失敗。
こちらはクリティカルとは逆で使用した技能は失敗し、さらに良くないことが起こります。
「目星」でファンブルなら
探し物を見つける事が出来なかった上に、探している最中に転んで頭を打った。(技能の失敗+肉体へのダメージ)
「鍵開け」でファンブルなら
扉を開ける事に失敗した上、使用した鍵が壊れてしまった(技能の失敗+所持品の損失)
このように “技能失敗+ペナルティ” というのがファンブルになります。
KPだけど、ファンブルを出されたらどうすればいい?
先ほどのクリティカルと同じで「こんなところでファンブル出すんかい!」という場合について。
同じように私が取っている方法について紹介します。
ダメージで解決する
ここでファンブル出されてもしょうがない、という場面では適当に理由を付けて「ダメージ」を与えています。
本を読んでいたら指を切った、人を探していたら転んだ、物に頭をぶつけた、などなど。
他のPCのクリティカルに助けて貰う
あまり無いですが、1人のプレイヤーがクリティカル、もう1人のプレイヤーがファンブル、という状況であれば
「クリティカルでファンブルを相殺できるけど、どうする?」とプレイヤー側に提案します。
提案を受けた場合は、クリティカルの効果でファンブルをなかった事にします。
「プレイヤーAはファンブルにより転びそうになったが、クリティカルを出したプレイヤーBがとっさに気づき、Aを抱きかかえたので転ばずに済んだ」
こんな感じとかですね。
「こうしなければいけない」という事はない
少し前にとあるTRPGの動画に
「応急手当でファンブルしてダメージを受けるなんて書いてないぞ」
というコメントがありましたが、ファンブルもクリティカルも厳密に
「こうしなければならない」という決まりはありません。
その場面で最良の結果がクリティカル、そして最悪の結果がファンブルなのです。
私は応急手当でファンブルを出したらダメージ受けると思います。
なぜなら「応急手当を使う=HP回復が最良の結果」という場面です。
ここで一番最悪なのは、その逆の結果である “ダメージを受ける” という事になりますからね。
KPはあまり固く考えすぎず、柔軟に対処していきましょう。
クリティカルの幸運も、ファンブルの不運も、全てを楽しむのがクトゥルフ神話TRPGです。