今回はクトゥルフ神話TRPGをやる上で非常に楽しい「キャラクター作成手順」について。
「キャラクターシートをどうやって埋めていけばいいのか…」と迷っているそこのあなた。
今から一緒にキャラクターシートを埋めて、自分だけのキャラクターを作成しましょう。
このページを見終わる頃には、あなたのオリジナル探索者も完成しているでしょう。
作成までの流れとして
キャラクターが作成する流れとしては
- 能力値を決める
- 職業と技能を決める
- キャラクター補足(バックグラウンド)を決める
だいたいこんな順番になります。
必ずしもこの順番でなければならない、という事ではありませんが、慣れないうちはこの順番で決めていけば間違いないでしょう。
1.ステータス(能力値)を決めよう!
まずはキャラクター作成の中でも、1.2を争う楽しい瞬間「ステータス(能力値)作成」をしていきましょう。
この数値を埋めていくのはルールブックのp40を参考にしましょう。
これらを使ってキャラクターのステータスを決めていきます。
さぁダイスを振って自分だけのキャラクターを作成していきましょう!
正気度や耐久力、マジックポイントを書き込もう!
ダイスロールでステータスを書き込んだら、次は正気度や耐久力などを決めます。
これは非常に簡単です。
まず「正気度ポイント」ですが、これはステータスのSANと同じ数値になります(SANが50なら正気度も50)
該当する正気度ポイントの数値を丸で囲みましょう。
マジックポイントはPOWと同じ数値のところを丸で囲みましょう。
耐久力はCONとSIZを足して2で割り、端数は切り上げます(11.5という結果なら12で良い)
完成したら能力値から人物像を想像しよう!
私が今作成したキャラクターの数値がこちら。
STR(筋力)がそこそこあり、CON(体力)も高いので体には自信はありそうですね。
ですがSIZ(体格)最低値なのでかなり小柄です。
DEX(敏捷&器用)は少し低めで、APP(外見)はあんまり良くないですね。
肉体系かと思いきやINT(知性)が非常に高く、EDU(教育)も普通にあります。
意外に知的なキャラになりそう(笑)
POW(精神力)は高いので逆境でも負けない精神を持っていそうです。
私だったらこれらのステータスから、こんな感じの人物像をイメージします。
- 体は健康で筋力も人並みにあるが、ちょっと素早い動作は苦手
- 身長は150cm程度の低身長
- 容姿には気を使わないので小汚い
- だが頭は抜群にキレる上に、そこそこの学歴もある
- 精神的にタフなので行動力は高い
……あなたのキャラクターはどうでしょうか?どんな感じになりそうですか?
ここは自分のキャラクターに命を吹き込む瞬間でもありますので、非常にワクワクしますよね!
2.職業を決めよう!
次に上記ステータスと人物像を元に、そのキャラクターの職業を決めていきましょう。
ここは基本的にどんな職業を決めても構いません。
職業を決める事によって得られる技能に違いはありますが、それが原因でキャラクターの強弱が変わる事はほぼありません(シナリオの内容次第では強弱が出る場合も)
ただし、数が多いので悩むところだと思いますので、初心者の方には3つほどオススメの職業を紹介します。
- 私立探偵
- 刑事
- ジャーナリスト
上記3つは「シナリオに参加しやすい」という事でオススメです。
彼らは「事件」という事柄に対して、積極的に絡んでいく動機が多いので、シナリオに参加させやすいです。
例えば「不審な事件が多発している」という事であれば…
- 私立探偵→誰かに調査を依頼されて動き出す
- 刑事→不審な事件解決に向けて調査を始める
- ジャーナリスト→特ダネ入手に向けて行動開始
などですね。
もちろんこれらはシナリオの内容によっても変わってきますので、一概に「この職業を選べ」という事ではありません。
あくまで参考程度にし「自分のキャラクターならこれだ!」という職業を決めていきましょう。
私のキャラクターは今回「私立探偵」を選択しようと思います。
技能を決めていこう!
次はそのキャラクターの“技能”を決めていきましょう。
ここでは“職業技能ポイント”と“趣味技能ポイント”を使用します。
この2つの数値の求め方は
「職業技能ポイント=EDU×20」
「趣味技能ポイント=INT×10」になります。
職業によっては異なる場合もありますが、基本的にはこの計算になります。
私のキャラクターの場合は…
- EDUが「12」なので職業技能ポイントが「240」
- INTが「17」なので趣味技能ポイントが「170」
となります。
このポイントを自分のキャラクターに振り分けていきます。
ポイントの振り分け方
次にポイントの振り分け方です。
技能ポイントには “初期値” が存在します。
初期値は()内に記されている数字で、自身の持っているポイントを足した数字を右側に記入します。
画像の「聞き耳」の初期値は25%なので、そこに35ポイント足して、合計60%となります。
ちなみに上限は99%で、これ以上は増える事はありません。
さらに「クトゥルフ神話」という技能には、ポイントを振る事は出来ないので注意。
芸術( )とかの( )ってなにを書くの?
特定の技能には「芸術( )」のようにカッコが書いてある技能があります。
これは “その技能の詳細を書き込め” という事になります。
例えば芸術なら、絵画・彫刻・音楽・ファッション…など他にも様々な芸術が存在します。
こういう細かい部分も書き出して、キャラクター像をしっかりと表現していきましょう。
職業技能ポイントの使い方
職業技能ポイントはその名の通り「選んだ職業に記された技能に使用するポイント」となります。
このポイントは自由に使える訳ではなく、特定の技能にのみ使用できるポイントです。
使える技能は職業によって変わりますので、ルールブックp48の「職業のサンプル」を参考にしましょう。
今回の私のキャラクターの職業は「私立探偵」なので…
- 言いくるめ
- 鍵開け
- 写真術
- 心理学
- 図書館
- 値切り
- 法律
- 個人的、時代的な技能を1つ選択(自由枠)
これらの技能にポイントを振り分ける事ができます。
趣味技能ポイントの使い方
趣味技能ポイントはなんと!全ての技能にポイントを振り分ける事ができます!
もちろん職業技能ポイントを振った技能に、さらに足してポイントを振る事も可能です。
色々な技能にポイントを振る、特定の技能だけに集中してポイントを振るなど、好きに使う事が可能です。
ただし、クトゥルフ神話技能にのみポイントを振ることは出来ません。
これらを踏まえてキャラクターシートの技能欄にポイントを振り分けてみましょう。
3.キャラクターの補足もしてあげよう
私のキャラクターはこんな感じになりました。
ここまで来ると、このキャラクターがどんな人物なのか見えてきますね。
この時に「どうしてこの技能を取得しているのか?」「なぜこの数値なのか?」が説明できると、さらにキャラクター像が明確になるので、慣れてきたらその辺も考えてみましょう。
ちなみに私のこのキャラクターを説明するなら…
「頭の回転が速く、口が達者なので(言いくるめ)や(説得)に長けている
(目星)や(聞き耳)の数値が高いのは、探偵としての経験から来ている
(鍵開け)は探偵になってから覚えた
(こぶし)を使った格闘戦の心得も少しある
ヤバそうな時は小柄な体格を生かした(隠れる)の技能でやり過ごす
(写真術)は最低限の写真が撮れる程度で(心理学)は大学生の頃に学んだのでそこそこ出来る
(法律)はそこまで詳しくないが、自分の身を守る法律ぐらいはわかる
(図書館)は探偵という職業上、調べものをする事が多いので数値高め」
ザックリこんな感じ。
もちろんこんなに硬い説明でなくても、参加している人たちに伝われば十分でしょう。
最初のうちは取得した技能やポイントだけを伝えて、慣れてきたら取得した技能の理由なども説明できるとグッと楽しくなりますよ。
最後にどんな探索者なのかを明確にする
最後に書くのはこの項目。
あなたが作り上げた探索者の名前、職業、学校や学位、出身、性別、年齢です(精神的な障害は、基本最初は記入しない)
これを記入する事で、あなただけのオリジナルの探索者が完成しますね!
私も先ほどのキャラクターに名前などを入れてみますね。
名前は漢字ならフリガナを振ってあげると、周りの人たちも呼びやすくなるのでオススメ。
学校・学位や出身に関しては細かく書いても良いですし、私のように大雑把に書いても良いでしょう。
あとは性別と年齢を書き込めば、あなただけのキャラクターの完成です!!
完成したキャラクターで、いざクトゥルフ神話TRPGの世界へ
ここまでお疲れさまでした。
とうとうあなただけのキャラクターが完成しましたね…!
もちろんこのキャラクターを眺めているだけでは意味がありません。
次の行動こそがあなたキャラクターに命を与えるのです、そう…
PC(プレイヤーキャラクター)として使用する
これです。これこそが真の完成となります。
これにてキャラクター作成手順は終了です。
あなたのキャラクターが、クトゥルフ神話TRPGの世界で活躍できる事を祈っています。